賛否から世界の今を見るブログ

賛成か反対か、見方が変われば目から鱗。時代の流れをちょっと覗いて見ましょうか。

「原爆の日:平和記念式典で黙祷」は必要なのですか?

 

今日は、8月6日、広島「原爆の日」、大勢の人が深い祈りに包まれることだろう。
そんな今日、どんなニュースが流れたのでしょうか。

 

76回目の原爆の日

www.news24.jp

 

 

黙祷求め署名をIOCに送付

www.huffingtonpost.jp

 

 

 

毎年、この暑苦しい8月になれば、6日・9日・15日の3日は、日本人にとって忘れることはできない大事な日を迎えます。その日に「黙祷」をささげることもう当たり前のようになっているかとは思います。

黙祷をし終えた後にふと思いました。黙祷は、本当に必要なのでしょうか、と。

みなさまのご意見を伺って見ましょう。

 

 

目次

 

 

 

 


【賛成派のご意見 毎年続けるべきだ】

世界平和への祈念

世界平和への祈りを捧げましょう!祈りはいつか「必ず」届きます。今日の祈りを続けることで、新しい明日はきっとやってきます。たしかに今でも戦争や紛争は起きています。しかし、そういう悲しい現実があるからこそ、今ここで祈りをやめたら世界は終わります。続けましょう!

あの酷い戦争で亡くなった人々を、絶対に忘れてはいけないと思います。一瞬で焼け消えた人、体を蝕れながらに苦しんで死んだ人、目の前で為す術もなく泣き崩れた人。そんなのはもう二度と見たくはありません。だから、私は8月になれば、哀悼の意は示したい。

祈りだけじゃ平和はやってこない、んな事は分かっています。しかし、弱い人間は祈りをする以外に、なにができますでしょうか。こう言ったら叱られるかもしれませんが、むしろ、力を持った人間になったら、容易く平和を壊してしまいたくなる気持ちが生まれる、のではないですか?

カタストロフを繰り返さないために

「この日」多くの日本人が犠牲となってしまいました。絶対にこれを繰り返してはいけません。IOCに黙祷を求めることが何故に悪いのかがわかりません。逆にもっともっとさらなる追求をして欲しいと思います。祈りだけをして黙ってしまう人にはがっかりです。行動しなければ世の中なんて変わりません。

迎合主義はだめ!

最近の日本人はおかしい!!海外の文化を盲目的に迎合していませんか?お祭り馬鹿騒ぎしてお金が第一じゃありませんか?何においてもNOを言わない日和見的ではありませんか?

原爆の被害を受けたのは日本だけだ。縮こまっていないで、世界に向けて発信をしましょうよ!8月のその日、日本全国民が一斉に黙祷をする、このぐらいのことをして、世界に向けて「お前らが悪い」と言っていきましょう!


それからこんな意見もありました

今日だけ

「ねえ夏奈子」「なーに?」…「今日、何の日か知ってる?」「え?なに急に、知らなーい」…「今日は原爆の日なんだって」「ふーん、、で?」…「いやだからー、登校日じゃん」「え?そうだっけ?」…「あーぁ、めんどくさいなー」「夏美さプリント見た?あれ今年からやめたらしいよ」…「え?まじ?」「ほら」…「じゃもう黙祷しなくていいの?」「そうみたいよ」…「ふーん、なんか寂しくない?」「あれ?やりたいの?んじゃ今からやろうか」…「えー?!」「ほらほらそこに正座して」

 


【反対派のご意見 もう無くていいよ】

過去は忘れましょう

過去に縛られることはもうやめませんかね。。確かに悲しい過去がありました。それも悲しいという一言ではとても言い表せないぐらい悲惨なことでした。しかし我々は「今」を生きている、令和の「今」を生きている。黙祷しても大切な人はもう戻って来ません。過去を悲しむことよりも、過去の人が、大切な人々が、命を投げ打って残してくれた「今」を、一生懸命に生きたらいかがでしょうか。

いつまでお花畑を続けるの?

黙祷したって戦争も核も無くなりません! あなたその曇った目をきれいに洗って、一度、人類の戦いの歴史をきちんと見たらいかがです? 剣や盾で戦った時代から、鉄砲と大砲で戦うようになって、今や核を盾に経済戦と電子戦ですよ。核を超える「兵器」を作り出せたら、世の中一変することでしょうから、黙祷なんかしていないで、核に変わる兵器を開発したらどうです? 技術大国の日本人なんでしょう?!

個人の自由

今の世は、個人の信条を重んじる世の中です。相手がどうのだとか、そんなの関係ありません。黙祷したければすればいいし、したくなければしなくてもいいです。っていうか、黙祷は相手にお願いするものじゃないかと思います、気持ちの問題です。記事のようにIOCに強要するのはどうかと。


それからこんな意見もありました

負け犬の遠吠え

もうやめましょうよ。かれこれもう70年間もやってさ、世の中なにか変わりましたかね。理想と現実は違いますって。

ほれ、核の保有数。
現在を知る – 核兵器の状況 | 国際平和拠点ひろしま〜核兵器のない世界平和に向けて〜
あと、核の破壊力。
今日の核兵器はどれほど危険なのか。第二次世界大戦時の原爆との比較が示す驚きの威力

世界の核兵器保有数、一見1986年以降に減ってるからいいのでは?なんて思っていたら大間違い!核兵器の技術も進化してその精度と破壊力は格段に上がっています。もはや原爆とすら呼ばれていないのですよ。水素爆弾やら中性子爆弾やら、原爆と比較してその破壊力は3000倍以上ですよ!!

単純に古い原子爆弾を破棄したから数が減っているように見えるだけで、核の驚異はむしろ増えていますよ。世界がこんな感じなのに、日本で広島や長崎で黙祷したってどうにもならないかと。

 

 

 

【感想】

理想 VS 現実

賛成派の、世界平和への祈念、また、反対派の、過去を忘れましょう、という各ご意見にとても心が痛み入りました。毎年のことではありますが、毎年のことであるだけに、続けるべきか否か、とても考えさせられました。

考えた結果、私は、3:7で反対派(もう無くてもいい)となりました。

理想を希望に、希望は現実に。そういった思いで「黙祷」をなさっておられる方々に対しては、私は、嘘偽りなく本心より尊敬はしております。

世界平和や核の廃絶、全世界の誰しもが思うこと。しかし今一度考えてもらいたい、その平和と核について、いったいどこの誰が、どのようにして維持や廃棄を行なっているのか、その真実を知っている人は、案外少ないようが気がしてなりません。

ただ言えることは、70年以上続けて祈ったのにも関わらず、希望が現実へと変わらなかった、このことは紛れもなく現実なのであります。

 

みなさんはどう思いましたか?

 

参考記事:東京五輪の裏で軍事演習

sakuraikodama.hatenablog.com