【TikTokが原因?】チック症の動画を見ていると誘発されるの?
2020年以降、本人が意図しない行動や発言を伴うチック症・トゥレット症候群を発症する10代の少女の数が増えているという。これにはTikTokが関係している可能性が高いとの話ですが、実のところどうなのでしょうか。
対象記事:TikTokの視聴によって、チック症が引き起こされている?
記事背景
トゥレット症候群・チック症とは?
チック症は「ビクっとする動き」や「突然の声」が出てしまう病気。そして、チック症が複数かつ1年以上続いた場合、トゥレット症候群と呼ぶようになり、神経系疾患の類に入るのだそうだ。
参考記事:チック症、トゥレット症候群
代表例と言ったら失礼かもしれませんが、俳優のビートたけしさん、よく右頬をピクッとあげたり肩をクイっとあげたりするのは、このチックの症状であると言われています。参考記事はこちら。
参考記事:チック症の芸能人は意外に多い?!
チック症の芸能人が意外と多い!ビートたけしもあきらちゃんも櫻井翔も病気で動きが不自然! | 芸能人の裏ニュース
チック症の動画を見続けているとチック症になる?
チック症・トゥレット症候群は、性格的な面でいうと、不安を抱えたり、いろいろなことを気にしやすい人が、なりやすい傾向にあるとされています。医師たちは「うつる」とまで言えなくとも、ソーシャルメディアが「自己暗示」による症例の拡大につながっている可能性はある、と指摘しています。
参考記事:TikTokとトゥレット症候群をめぐる複雑な事情
TikTokとトゥレット症候群をめぐる複雑な事情:急増するティーンエイジャー女性のチック症状 | WIRED.jp
さて、TikTokといえば、中高生を中心に人気を集めている動画ソーシャルアプリだが、アメリアがTikTokのアプリを締め出したことは記憶に新しい。やはり中国産だからは危険なのでしょうか。あなたのお子さんがTikTokの動画を見て、チック症を発症したとしたらどうしますか? やはりTikTokから離れなさいと言うのでしょうか。気になったので調べてみました。
賛成派のご意見 本当です 約80%
真似ればそうなる可能性あり
「吃音(きつおん、どもり)の子を、からかって真似してた子が吃音になる、なんてのも昔からあるから、動画経由で誘発する可能性はあるのかもしれないね。」
「小学生といえば、まだ自我が出来上がっていない時期。何が正しくて何が間違いかなんて知る由もないごろ。だから、人の真似して同じようなことを繰り返す時期だと思います。」
インフルエンサーの影響は確かに
「ビリー・アイリッシュの影響ではないでしょうか? 10代の若者に人気ですよね。彼女はトゥレット症候群でチックであることを公表してます。それに感化されているのではと思います。」
SNSはやばい?
「自撮り系料理動画をやっている若い子たち、どこが変とか分からないんだけど、感情のある人間に見えないっていうか、人間なのに人形みたいっていうか。もしや、SNSに投稿することで、仲間を集い、日々の苦労から気が紛れてるのかもしれないのかね。」
それからこんな意見もありました
刷り込みは恐ろしい
「当てずっぽかもしれませんが『刷り込み』なんではないでしょうか。主に鳥類だと言われていますが、脳のドーパミンが関係してるらしいから、家庭が円満でない少年少女たちにも、当てはまるのではないでしょうか。」
刷り込み
反対派のご意見 言いがかりだ 約20%
スマホ依存とSNS中毒だよ
「コロナと大人たちが悪いですわ。コロナ前は仲間達と公園で遊んだり、子供らしい感じでしたが、休校・分散登校・学校や子供会などの行事は全て中止…なんて事になってから全ておかしくなりました。家に引きこもってゲームかスマホいじってるしか無く、友達とのコミュニケーションもネット上です。本当に今の子供たちは可哀想です… 誘発された可能性は否めないが、そんな環境だ、チック症が増えてもおかしくないですわ。」
「最近、自分の住所を暗記していない人間もでてきた。電話番号だって、誕生日だって、あなた、頭のなかで覚えているものありますか? スマホか無いと不安になるならば、もはや依存性。チック症? 起きてもしょうがないよ、チクショ。」
だからストレスだって
「ストレス社会になってきているから増えてきているのでしょうね。インターネットでいつでもどこでも誰とでもつながる超便利とか思ってたけど、それがストレスかもって最近はおもいますね。誰ともつながらない関わらない時間が、心を押しつぶしてしまうのでしょうね。」
それからこんな意見もありました
TikTokが有名だからって
「症状がある少女がたまたまTikTokやってるってだけじゃないの? まぁ、それくらい10代の女の子達ほぼみんなTikTokやったり見たりしてるってことだよ。」
「TikTokと書いて『チックトック』って言いたいだけじゃないの? はいはい、座布団2枚ね。はぁ、本当にしょうもないわよ、あんたたち。」
調査結果・感想
個性の時代といっても、見よう見まね
「チック症の動画を見ていると誘発されるのか?」について調査を行なったところ、「本当です」と賛成派(そう思う派)が約8割に登りました。
賛成派(そう思う派)の中でも多かったのが「真似ればそうなる可能性あり」でした。小さい頃、吃音(きつおん、どもり)を真似ていると、ご自分も吃音になってしまった、とのご意見をかなり見かけました。何を隠そう、私もそんな経験をしてきた1人でして、ちょっとほろ苦い記憶が蘇りましたわ。
反対派(そうは思わない派)は、スマホやSNSに毒された結果であって、一概に動画のせいではないと、そのようなご意見が多かったようでした。チック症は、あがり症の一種とも言われているから、若者にとっても、「ネット」は緊張するところなのでしょうか、そんな感じを受けました。
私は、9:1で賛成派(動画でチック症は誘発される)ですかね
みなさん、「しゃっくり」と「あくび」はどちらがうつりやすいか、考えたことありますか? 私は「あくび」の方がうつりやすいかと思っています。なぜでしょうかね、朝起きて、身近な人が「あくび」をすると、つられて「あくび」をした、そんな経験ありませんか?
「わざと」やろうと思えばどちらも出来るはずです。ではなぜ「あくび」の方がつられてしまうのでしょうか。同じ Gigazine より参考記事を1つ。
あくびには「仲間との結束を強化する」役割がある?
ライオンのあくびには「仲間との結束を強化する」役割があるかもしれない - GIGAZINE
記事より「人間においては共感力が高い人ほどあくびをうつされやすく、自閉症の傾向がある子どもではあくびがうつりにくいとの報告もあります」とのこと。
人間社会において、これの典型的な例が存在しているのですよ。そう、それは「ものまね」という文化です。有名人を真似る、面白いですよね。変な話、これだけでも食っていけますからね。
一方、「しゃっくり」ではそうはいきません。しゃっくりをする有名人がいないから、これも理由の1つなのですが、しゃっくりだとグループからの共感は得られない、からなのではないでしょうか。
このニュースを見て、私は少し悲しくなりました。今の世、個性だ多様性だと、言うわりには、やはりどこかで他人とは繋がっていたいのですよねー、そんな気持ちにさせられましたかな。
みなさんはどう思いましたか?
参考記事:中国の105アプリ「違法に個人情報」、TikTokも