賛否から世界の今を見るブログ

賛成か反対か、見方が変われば目から鱗。時代の流れをちょっと覗いて見ましょうか。

「新1万円札:今回のデザイン」はいかがでしたか?

 

 「じゃーん!」と言って、日銀が新1万円札を披露したというツイートが流れてきた。流通されるのはどうも24年頃となるようで、約3年後ぐらいだという。さて、皆さんはどんな評価だったのでしょうか。


日銀新1万円札を公開

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世界初「3Dホログラム」

www.fnn.jp

 

 今回の新1万円札のお顔は、渋沢栄一さん。明治・大正期に活躍した日本の実業家・財界指導者であらせられた渋沢さんは、初代紙幣頭でもあるという。また、新札には偽造防止のため、国の銀行券として世界で初めて3Dホログラムを採用したという。

 

参考記事:新1万円札のお顔、渋沢栄一さん

日本の通貨はなぜ「円」なのか 大隈重信と新1万円札・渋沢栄一【後編】 – 早稲田ウィークリー

 簡単に書くと、これまで金貨・銀貨・銅貨だった「貨幣」から、近代的を目指して紙を使った「紙幣」へと、紙幣制度確立にとても尽力をなされたお方様だという。

 

 しかし、私が気になったは、紙幣の歴史よりも3Dホログラムよりも、デザインの方で、正直に初見の感想として「アラビア数字、大きくないか?」でした。お財布に、諭吉さんが増えると誰もが喜ぶと思いますが、3年後ぐらいからは、栄一さんが増えると同様に喜ぶものなのでしょうか。世の皆さんはどう思っておられたのか、気になったので調べようと思いました。

 

皆さまのご意見を伺ってみましょう。

 

新札はいかがでしたか?

 

 

 

【賛成派のご意見 良かったよ 20%

 

すべての人のために

ユニバーサルデザインとは。

ユニバーサルデザインってなに?

 これからの日本は、日本人だけのものじゃないのだ、ユニバーサル、そう世界的なものになるのだ。日本の経済を支えるのはもはや日本人だけじゃない、世界中の人々に、すべての人にお金を使ってもらえるよう、工夫をされたデザインなのであります。あらゆる障壁を取っ払ったデザインで、とてもよかったと思います。

 海外の人に分かりやすいのを念頭に紙面を考えたと思う。肖像も数字も大きくして、漢数字を目立たなくしたのは、分かりやすさを優先したものだと思う。また、1万円札と千円札とでは、1という数字のデザイン(フォント)が違うのは、これは桁数を数えられない人向けへの配慮だと思う。

 

デザインではない

 紙幣は飾るものじゃない!使うものです!皆さんあーだーこーだーって文句言うけどさ、お札、たくさんあったら嬉しいですよね? そう、分かりやすく、使いやすく、特に偽造されにくければ、それで良いんです。3Dホログラムの技術はさすが日本って感じですね、あっぱれ! デザイン?まあいいんじゃないですか、ほじほじ。


それからこんな意見がありました

デジタル通貨の時代

 世界がデジタル通貨に移行しつつある今、紙幣を刷新する意味とは、やはり偽造防止にあるかと。銀行などの電子世界では通貨はただの数字ですが、そこには悪人はいくらでも居ます。一般世界での偽造犯罪を予防して、電子世界の犯罪に注力するために、必要な事だと思います。デザインは慣れれば受け入れるかとは思います。ただ、見慣れる頃にはね、もしかしたら栄一さん、お財布の中にはいなかったりして、あれ。

 

 

【反対派のご意見 アカンわ 80%

 

安っぽいな

 一言で言うと「安っぽく見える」かな。すごい技術使ってるのかも知れませんが、なんか子供銀行のお札って感じがしますな。数字表記を大きくしたのは外国人向けと理解できますが、あの重厚な聖徳太子や今の福沢諭吉と比べたら、なんか軽いって感じがします。

 パチモン、こんな感じがしてしまうのはどうしてだろうか。お札が変わる度に思う、なんでいつもこう安っぽくなるんだろうか。そして浮かんで来た事が1つ。紙幣そのものの価値が下がったから? ここで言う価値とは、そうだな「重さ」になるかな、言葉で表現すると「有難味」が薄れたような感じがします、かな、やっぱり。

 

日本らしくない

 漢数字が目立たなくなったからなのか、日本らしさが一気に薄れたって感じがします。せっかく渋沢さんが「円」という単位を考え出してくれたのに、なんとなくだが、別のお国の通貨紙幣に感じてしまいます。もう少し日本らしさがあってもいいんじゃないかな。

 

日本銀行のサイトをご参考に

日本のお金 : 日本銀行 Bank of Japan

 歴代の日本の紙幣の見本、上にありますよ。比べて見ると、ずいぶんと変わって来ましたね。今回の新札はやはり時代の流れとなるのかね、かなり今までのとは違ったデザインだなぁと感じました。いろんな駆け引きがあるせよ、日本ならではのデザインはどうして採用されなかったのか、とても残念だ

 

それからこんな意見がありました

中国化の始まり

 あんな、ググって見なよ。似てるで、まじで。わい、友達伝いに聞いたことあるねんけど、中国ではお札は財布の中にじゃなくて、上着やズボンのポケットに入れるものだってさ。しわくちゃにされ、束ねられても、それでも、色や数字でパッと分かるというその特徴がいいんだってさ。今回は数字だけだったけど、次回は色もきっと変えてくると思うよ。日本の中国化はもう止められないのかな…

 

 

【感想】

 

グローバル VS ローカル

 今回の新札はいかがでしたか?ということで調査を行なったところ、良かったという賛成派は約20%でした。一方、アカンわという反対派は約80%で、こちらが多数派のようでした。

 賛成派のご意見の中で、気になったのは「デジタル通貨」でした。確かに。お札を刷新するは偽造を防ぐためと、そこはなんとなく知識として知ってはいたのだが、デジタル通貨世界への予防線でしたか、なるほどな。

 反対派のご意見としては「安っぽい」「日本らしくない」が多かったようでした。中には、中国のお札のような感じがする、とのご意見もちらほらとありました。こちらは確かに。

 

 さて、私は、1:9で反対派(アカンわ)でした。

 どんな紙幣を作ったとしても、使うのは十人十色な我々国民であります。国民といっても、外国から来られた人も含むのは承知。そのすべての国民に称賛される紙幣を作ること、これは理想的だとは思います

 しかし、私は個人的に思う、多数派に合わせない「物作り」っていかがなものだろうかと。どんなに外国の方が来られたとしても、まだまだ日本には日本人の方が「多数」おられるのが、今の日本だ。

参考記事:日本で働く外国人

日本に住む外国人の数は?日本で働く外国人の数は?日本に住む外国人まるごと解説~【2020年6月末/10月末 最新版】在留外国人統計より~ | 外国人雇用と外国人マネジメントのすべてがわかる!GLOBALPOWER UNIVERSITY

 わずか3%程の外国人に気を遣って「物作り」をする。国際化、グローバリゼーション、今や世界が混ざり合うこのご時世、それは頭では理解してはいます。それでも、街ゆく人々はまだまだ日本のお方が多いと私は感じます。この現実をどう見たらいいのか、ちょっと悩ましいかな。

 誤解を恐れずに書くと、今の世って、国政においては、多数派の意見は無視されガチなような気がします。私はそんな感じがします。少数派の意見はもちろん大事ではありますよ、しかしだからと言って、少数派も多数派も分け隔てることなく「対等」に扱われているのは、如何なものでしょうか。

 たかだか紙幣のデザインだ、どんなに文句を垂れようがきっと数年後ぐらいには「栄一」さーんって、来たら来たできっと喜んで受け入れてしまうんだろうけどさ。まあ、人ってのは、慣れればそんなもの、なのかもしれないね。

 

みなさんはどう思いましたか?

 

参考記事:お金の原価

magazine.tr.mufg.jp